ブログ説明

株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2014年8月4日月曜日

11.グリーンメールマガジンのご紹介「七夕馬作り」

グリーンメールマガジン(GMM)は、当社が発行する環境情報マガジンです。
地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すという意味を込めて、
当社とご縁のあります皆様方に、毎週金曜日にお届けしています。
GMMでは、イベント・セミナー情報のほかに、毎月環境に関する特集を組み、
4回にわけて配信しています。
以下に、2014年7月の特集記事「七夕馬作り」の
連載第一回をご紹介します。

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★グリーンメールマガジン No.240★
「七夕馬作り」
                     2014年7月25日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.240
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【本日の特集】
1.「七夕馬作り」
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みなさんは今年の七夕をどのように過ごされたでしょうか。
季節の変わり目の五節句の一つである七夕。この夜は、天の川の両側に隔てら
れた彦星と織姫が、年に一度会うことができることを祝うだけではなく、村で
選ばれた女性、棚機女が機織り小屋にこもり、神が来るのを待ったという日本
の言い伝えや日本古来の豊作を祖霊に祈る祭り(お盆)などが習合したものと
言われている。

私は例年、星空を眺めるだけだったが、今年は「七夕馬」を窓辺に飾った。
「七夕馬」とは関東を中心に北陸、東北、西日本の一部にみられる伝統で、今
年の農作物の豊作をお祈りする時に天から降りてくる作神様が乗るための馬の
ことである。

私が住む東京都杉並区善福寺には唯一、七夕馬を毎年作り続ける農家さんがい
る。その方を中心に地域の方々が、近所の小学校5年生約100名のこども達に
「七夕馬作り」を教えるという授業に私も同行させてもらい、こども達に作り
方を教えてきた。

昔は近隣の善福寺池の荻を使って編んでいたが、残念ながらその植生は少なく
なっているため藁を使って、編み方の異なる雄と雌の二匹を編む。子ども達は
二時限を使い、体長1m弱程の立派な大きさを夢中になって編んでいた。
子ども達の生き生きとした表情と「藁のいい匂い~!」出来上がってくると
「作るの楽しい!」等の言葉が印象的だった。

農家の方によると、作神様は7月7日に降りてきて、8日に七夕馬に乗って天に
帰るそう。七夕の日には、家の縁側に畑でとれたキュウリやトマト、なす等の
夏野菜とお酒をお供えして馬を並べ、七夕行事を終えた後は、畑に竹の棒を挿
してくくりつけておく。

自然素材を用いた伝統文化を先人に教わり、子ども達にそれを伝える。これこ
そ、ESDの体現である。自分の住む地域の小学生や、農家さんたちと過ごし、
引っ越してきて初めて「この地域に住んでいる」感覚をおぼえた一日だった。
少しずつでも、地域に据え置いた暮らしをしていきたい。(所員:岩田)

参考文献:石田繁美編(2005)『家族で楽しむ日本の行事としきたり』
          ポプラ社
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連載第一回は以上です。最後までお読みいただき有難うございました。
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2014年7月22日火曜日

10.グリーンメールマガジンのご紹介「再生可能エネルギー考」

グリーンメールマガジン(GMM)は、当社が発行する環境情報マガジンです。
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連載第一回をご紹介します。

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★グリーンメールマガジン No.236★
「再生可能エネルギー考(1)」
                     2014年6月27日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.236
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【本日の特集】
1.「再生可能エネルギー考(1)」
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日本は食料自給率が40%を割り込んでいる(※1)。その10分の1、自給率
4%(※2)という数字は何をあらわしているか。これはエネルギー自給率であ
る。エネルギー資源のほとんどを海外に依存しているという歴然とした現実が
目の前にある。誤解のないように付け加えておくが、これは一次エネルギーを
指しており、電力のことを指しているわけではない。

4月に閣議決定した「エネルギー基本計画」のなかで、原子力をベースロード
電源に位置づけるという点に注目が集まっているが、計画の中にある重要なポ
イント-再生可能エネルギーの普及について十分に認知されていないのではな
いか、と問い直したい。(なお、福島第一原発の事故処理もままならず、核廃
棄物処分方法も決まらない中での、原発再稼働は容認できない。)
本稿では、昨今の再生可能エネルギーの潮流を今一度現実的な視点から見つめ
直し、これからの私たちの進むべき方向性を探ってみたい。

さて、先ほどと視点を変えて、今度は「電力」の国産割合を直近のデータから
確認してみよう。2013年度の電源構成は、化石燃料依存度が88%となってい
る。続いて、水力8.5%、再エネ等2.2%、原子力1%(※3)。
エネルギー基本計画を読むと、「再生可能エネルギーについては、2013年から
3年程度、導入を最大限加速していき、その後も積極的に推進していく。」と
記載されており、再生可能エネルギーはゴールドラッシュさながら怒涛の勢い
で開発が進んでいる。

海外に目を転じると、EUでは2020年までに再生可能エネルギーの割合を20%に
する目標を順調に進めており(※4)、中国は風力発電を飛躍的に増やしてお
り風力発電導入量が世界一位(90GW強)で、二位米国より50%程多い(※5)。
次回は、再生可能エネルギーを増やすカギとなる資金や経済性について、考
えてみたい。(所長:浅井)

※1 食料自給率39%(平成24年度、農水省)
※2 エネルギー自給率(=国内産出/一次エネルギー供給×100)4%
  (エネルギー白書2010)
※3 電気事業連合会資料(2014年5月23日)
※4 JETRO ユーロトレンド(2011.4)
※5 一般社団法人 日本風力発電協会資料(2014年2月9日)
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2014年7月14日月曜日

9.西の浜エクスカーション参加報告


2014615日(日)に愛知県田原市西の浜で開催された、22世紀奈佐の浜プロジェクト「西の浜エクスカーション(流域学習会)」に参加しました。同プロジェクトは平成25年から、流域を訪れるエクスカーションと鳥羽市周辺の漂着ごみの清掃活動を続け、流域全体で伊勢湾の漂着ごみの問題を考えています。行政関係者も多く参加されます。

今回のエクスカーションには約300人が集まりました。午前中の海岸清掃では740kgのごみが回収され、午後の学習会では、小学生によるボランティアサークル「亀の子隊※」や愛知県環境部、ESD中部事務局、矢作川流域懇談会等から発表がありました。

亀の子隊をはじめとして、みなさんが自然体で取組んでいることが伺えました。日頃、環境教育は「参加」に壁があると思っていましたが、皆もっとやりたくて仕方がない様子。みんなと一緒にやるごみ拾いが単純に楽しくて、海岸がみるみる綺麗になって行くことが、気持ちがいいし、やりがいがあるのですね。

環境教育は教えるのではなく、気づかせること。それは、このエクスカーションのように体験からはじめるのが効果的でしょう。

平成10年、亀山小学校4年生が西の浜に出かけた際に、あまりのゴミの多さに驚き、子どもたち自らが学習や活動を開始しました。

亀の子隊の活動目的は、「海を奇麗にすることではなく、海を奇麗にする心を育てる」こと。

 

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2014年7月4日金曜日

8.食べることは生きること。食の安全について

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連載をご紹介します。
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★グリーンメールマガジン No.232★
「食べることは生きること。食の安全について(1)」
 2014年5月30日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所

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【本日の特集】
1.「食べることは生きること。食の安全について(1)」
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【はじめに】
わたしたちの体は、自身が口にする食べ物によってできている。今の日本の食
環境は、農薬、化学肥料、添加物、食品偽装などの問題に加え、放射能問題も
加わり、より安全な食べ物を選ぶということがなかなか難しい。
食べ物を選ぶということは、生きること、生き方を選ぶということである。安
全な食べ物を選び、健康な人生を全うするためには、いったいどんな食べ物を
選んだら良いのだろうか。その方法を模索するヒントとして、愛知県豊田市で
こだわりの有機栽培を行っている、松本自然農園代表、松本直之さんにお話を
伺った。
【こだわりの健康野菜】
雨露のきらめく春の松本自然農園の畑は、やわらかい春の下草がびっしりと土
を覆い、その中から赤いラディッシュが顔を出したり、からし菜の紫色の美し
い葉が生き生きと育つ、命の色彩を感じる畑であった。
松本さんが有機栽培農家になったきっかけは、自転車で日本一周の旅に出て得
た体験だという。その後、(財)自然農法国際研究開発センターにて自然農法
の研修を受け、その時学んだ基本的な考えをベースに、試行錯誤を重ね、現在
は年間約60品目200品種の野菜を無農薬、無化学肥料の有機栽培で育ててい
る。
松本自然農園が目指すのは、安心・安全を大前提とした「健康な野菜」をつく
ること。「農薬や、化学肥料を使わない」というのが目的ではない。「健康な
野菜」とは、農薬、化学肥料をたっぷり使い、人に例えるとメタボになった身
体ではなく、病気もしない元気で健康的な身体を持った人をイメージしてい
る。適切な季節に、野菜の持っている力を最大限に引き出し、健康に育った野
菜には、農薬を使わなくても虫がつくことはなく、雑草と共に育っても、収穫
できるレベルにまで育つのだという。生態系は弱肉強食である。不健康な野菜
は、虫が食べることによって、自然に還そうという働きがそなわっているの
だ。
松本さんには3人のお子さんがおり、子供たちは本当に美味しい野菜を知って
いるという。例えばカブの出荷作業をしていると、子供たちが食べにやってき
て、そのまま旬の採れたてをかじる。少しでも出荷時期(美味しい時期)を過
ぎたり、下手に味付けをするとたちまち食べなくなるのだそうだ。シンプルに
サッと茹でただけ、生のままの美味しさを子供たちは知っているのだ。「健康
な野菜は美味しい」ということを、子供たちは教えてくれる。


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★グリーンメールマガジン No.233★
「食べることは生きること。食の安全について(2)」
 2014年6月6日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所

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【本日の特集】
1.「食べることは生きること。食の安全について(2)」
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【食に対するボーダーライン】
松本家の子供たちのように、旬の「健康な野菜」に恵まれた家庭は多くはな
い。では、どうやって安全(健康)な野菜を選んでいったら良いのか。

例えば、「農薬・化学肥料を絶対に身体に取り込みたくない」という人がいた
としよう。その人が選ぶ野菜は、もちろん無農薬であるが、有機肥料を使う場
合、その肥料の出どころもはっきりしていないといけない。鶏糞から作られた
肥料を使う場合は鶏が食べる飼料にまでこだわるということになる。

そこまでこだわるとなると、もはや自分で作物を育てるしかない。育てること
ができない場合は、自身の中でどこかに「ボーダーライン」を設けないといけ
ないのだ。

そこで重要になってくるのが「情報」だ。松本自然農園では、ホームページで
栽培に関する想いや栽培履歴、生産者自身についての「情報」を発信し、また
提供する野菜セットにも、毎回野菜についてのセット名と詳しく書かれた説明
書きを同梱している。

セット名というのは、「夏野菜セット」などと単調なものではなく、「毎週同
じような野菜で飽きないように少しずつ入れる野菜を変えているのですが、お
楽しみいただけてますか?セット」というように、松本さんのユーモアや人と
なりが伝わるネーミングだ。「健康な野菜」を育てることはもちろんだが、
ホームページや説明書きから伝えたいのはどんな人物が育てているかという
「安心」だという。

昨今は産地偽装や表示偽装がニュースで取り沙汰されたり、3.11以降、国によ
る放射性物質の基準値が引き上げられたり、消費者である私たちは何を信じた
ら良いのか判断に迷う時代だ。松本さんのように信頼できる生産者からの情報
提供は、より「安全・安心」を求める人にはありがたい情報と言える。そう
いった信じられる情報をもとに選んだり、「自分自身の食に対するボーダーラ
イン」をどこに持つか。それがその人自身の食べ物の選び方になってくる。

安さを選ぶ、お店を選ぶ、とことんこだわる、少しなら気にしない、など、人
により選ぶ基準はそれぞれ自由だが、「健康・安全」を求めるならよく知った
上で、自分自身と相談して決めることが大切なのではないだろうか。しかし、
あまりにもストイックになってしまうと、選べる選択範囲は少なく、それがス

トレスとなり逆に健康を害する場合もある。


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★グリーンメールマガジン No.234★
「食べることは生きること。食の安全について(3)」
 2014613日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所


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【本日の特集】
1.「食べることは生きること。食の安全について(3)」
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【消費者が生産者を選ぶ時代】
松本自然農園では野菜を定期宅配という形で提供している。毎週、又は隔週定
額で何種類かの野菜を届けてくれる。季節により中身のバリエーションは変わ
り、白いナスや赤いオクラなどの珍しい野菜もセットに入っているのが特色だ
(先にも述べた、同梱される説明書きには、珍しい野菜も含め全ての野菜につ
いて特徴や調理方法などが書かれている)。

それはお客さんを飽きさせないための工夫であり、経営への負担を減らすため
の多品目栽培からくるものでもある。値段に見合った作物、品数、面白さのバ
ランスを考え宅配してくれるのだが、もちろんお客さんによって、「合う」
「合わない」があるのだという。

農園では毎年、研修生を受け入れ、栽培・営業・流通・販売に至るまでを把握
する生産者主導型農業を提案し、営農技術を伝えている。自らも生産者主導型
農業を実践し、実績を残すことにより農業の新規参入者を支援しているのだ。
研修生によっては、「スタンダードな種類の野菜を通年提供したい」と考える
人もいて、松本さんは、将来的にはお客さんが農家を選べるようになればい
い、と考えている。

【有機農法と畑の生態系】
また、「健康」という視点で言えば、化学肥料は直接人体に影響はないと松本
さんは言う。だが化学肥料を畑に使用すると土を豊かにする微生物は衰弱して
いく。

植物は無機質な栄養分を根から吸い上げるのだが、有機肥料の場合は、微生物
が有機肥料を食べて排泄物として無機質な栄養分を野菜に与えている。しかし
化学肥料は無機質なので仲介役の微生物をとばして野菜に栄養を与える。その
ため微生物は食べるものがなく衰弱してしまうのだ。

微生物のいない土は固くなり、野菜は根をのばしにくく、育ちが悪くなる。す
るとさらに肥料を与えるようになる。多すぎる肥料によって、野菜は自ら根を
のばすことをやめてしまう。植物にとって根は、自分の体を支える運動機能の
役割と、栄養を消化吸収する腸の役割を担う。根が弱いことは、運動不足で内
臓が弱っているメタボリックな状態にほかならない。

化学肥料を使うから土が弱くなり、野菜が弱くなる。弱肉強食の世界ではメタ
ボは淘汰される対象であり、それを防ぐために農薬が必要になる。こうして過
保護に育てられた野菜が「健康」であると言えるのか、それを人が食べて「健
康」によいと言えるのか、考えてみてほしい。

松本さんは微生物を底辺とした、畑の中の生態系を豊かにすることを常に考え
ている。生態系バランスがよいと、特定の虫が大発生することもない。それに
より、土を殺すことなく、継続的な野菜づくりができ、環境に与える負荷は最

小限ですむ。


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★グリーンメールマガジン No.235★
「食べることは生きること。食の安全について(4)」
2014620日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所

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【本日の特集】
1.「食べることは生きること。食の安全について(4)」
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【ライフスタイルの中での食】
一昔前までは、家庭に畑があったり、近所での野菜のお裾分けをもらったり、
交換したりする習慣は当たり前であった。全てをスーパーで購入するのではな
く、顔の見える関係が築かれていた。当社の親会社であるフルハシEPOでも、
社員の食料を少しでも身の回りから調達できるようにと、パーマカルチャーの
理念を取り入れ、工場内の敷地を利用して野菜を育てる実験を行っている。

松本さんは、「育った野菜に自分の心が現れる」という意識を持ち野菜を育て
ている。大雑把な人は肥料の撒き方も大雑把になり、大きくは育つが虫がつい
たりする。そのため、常に落ち着いて作業を行う事を心がけているそうだ。

育てた人の人となりが現れた野菜たち、つくってくれた人を思い浮かべながら
いただく食卓は、より豊かな食卓になる。関係を築いた人のつくった野菜に
は、その人の苦労を想い感謝の気持ちが生まれる。「最後まで大切にいただき
たい」という気持ちは、沢山の食品残さを排出している日本の問題を少しだ
け、解決してくれるように思う。

以前、わたしも松本自然農園の野菜を取り寄せていたことがある。育児と仕事
の両立で、料理にかける時間が減り、野菜を効率よく消費できなくなったため
止めてしまったのだが、当時いただいていた野菜はフレッシュで、美味しさが
ひと味違った。ひとつひとつ、大切にいただきたい存在であり、無駄にしてし
まうのは耐え難かった。食を除いたライフスタイルとの兼ね合いもまた、考え
なければいけない要素だと実感する。

便利さは衰えることなく、わたし達の生活に溶け込んでいる。求めてきたのは
わたし達だが、それにより消えてしまったものもある。食に限らず様々な情報
は溢れ、それらを考察してより良いものを選択していくことは、自分自身の健
康だけでなく、未来の環境のためにも大切なことなのだ。今後も松本さんのよ
うな生産者が増え、安心して選ぶことのできる選択肢が増えることを期待し、
口コミや購入することなどで支援していきたいと思う。

★松本自然農園ホームページ★


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連載は以上です。最後までお読みいただき有難うございました。

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2014年6月27日金曜日

7.グリーンメールマガジンのご紹介「ものづくりとエコデザイン」

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★グリーンメールマガジン No.228★ 「ものづくりとエコデザイン(1)」
                     2014年5月02日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.228
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【本日の特集】
1.「ものづくりとエコデザイン(1)」
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【エコデザイン プロローグ】
学生時代だった1960年代末から1970年代初頭のころ、私は下宿の仲間とよく
マージャンをした。蒸し暑い部屋の中でコカコーラを飲みながら、ゲームに熱
中したものである。
あの頃、コーラはガラスビンに入っていた。レギュラーサイズだけでなく大型
容器もガラス製だった。傷が入っても割れないようにラミネートがしてあった
記憶がある。割安だった770ミリリットル容器入りを買って下宿に持ち帰り、
ワイワイ言いながら仲間で飲んだ。貧乏学生に冷蔵庫などはない時代である。
冷えたコーラは飲み干し、リターナブルの容器はお店に返しにいった。何本も
空ビンがあると、一人で持てないほど重かった。それが資源を大切にし、コス
トも抑えられる方法と信じていた。
やがて就職し、製品設計に携わるようになって、私は環境適合設計(エコデザ
イン)を知った。資源の効率を上げ、使用するエネルギーを抑制し、ライフサ
イクルでの環境負荷を低減しなければならない時代だという。コカコーラの容
器はいつの間にかPET樹脂に変わっていた。PETの方が、環境負荷が少ないとい
う。あの頃、使い捨てでなく(もちろんPET樹脂もリサイクルはされるが)リ
ターナブルの容器の方が絶対環境に優しいと信じていた私は、何だったのだろ
う。
調べてみると、輸送時に排出されるCO2やNOxの量は、重いリターナブルビンの
方が、使い捨て容器よりも多い。そのため、一般にリターナブルビンの方が環
境負荷は小さいが、輸送距離が長い場合には両者の差は小さなものとなる。ま
た、リターナブルビンを使ったとしても、返却する消費者の数が少なければ、
環境負荷は大きくなってしまうという調査結果が出たという。これが一般的に
LCA(ライフサイクルアセスメント)の発端とされる調査であるが、コカコー
ラが調査を実施した1969年当時は、まだLCAとは呼ばれてはいない。資源の有
効活用、エネルギーの大切さ、環境負荷項目の種類、地球温暖化、時代により
関心の高い項目も変遷し、常識として思い込んでいる環境活動も変化する。こ
のシリーズではエコデザインと算出手法について、自分なりの意見を加えて記
してみたい。次回はLCAについて掘り下げたい。
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★グリーンメールマガジン No.229★ 「ものづくりとエコデザイン(2)」
                      2014年5月9日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.229
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【本日の特集】
1.「ものづくりとエコデザイン(2)」
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【LCAとは】
ライフサイクルアセスメント(LCA)は、環境配慮を定量的に評価する方法の
一つである。生産(製品)をより環境負荷の少ない方向へ移行するために実施
し、資源の採取から製造、使用、廃棄時までのライフサイクル全体を評価す
る。評価する項目は地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性化や資源の消費などで
ある。その手順を説明する。
1)目標と対象範囲の明確化
まず目標や目的を明確にする。そしてそれに基づいて製品、ライフサイクルの
範囲や評価項目を十分に検討して絞り込み、システム境界(バウンダリー)※
を明確にする。
※システム境界(バウンダリー):測定する工程の範囲
2)インベントリ分析 
決定された目的や製品とライフサイクルに基づき、各工程の資源消費量や大
気、水質や土壌への環境排出物質を、項目毎に計算する。計算精度は用いる
データ類の信頼性に影響されるため、用いたデータの根拠、出典などの明示
が必要である。
3)インパクト評価
インベントリ分析の結果を使って環境影響の重要性を評価する。インベントリ
データを特定の環境影響と関連付けて各影響領域毎に割り振り、特性化係数を
用いて共通単位に換算し集計する。さらに複数の影響領域で特性化した結果に
統合化係数を用い、一つの指標に統合化する。
4)結果の解釈
インベントリ分析やインパクト評価の結果を単独または総合して評価、解釈す
る。このような段階を踏んで環境影響を評価するが、その支援のためのソフト
ウエアが複数販売されている。
統合化の手法はいくつかあり、主観的な要素が入るため算出方法やLCAの目的
などを踏まえ十分な考慮が必要である。高性能なPCが普及し、簡単に算出でき
る時代になったとはいえ、データは採取しなければならない。以前、ニュー
ジーランドでバウンダリー犬の像というのを見たことがある。開拓時代に放牧
した牛や羊たちを守り、夜になると人間に代わり牧畜を集め畜舎に導く優秀な
犬をたたえる像だった。LCAにもシステム境界(バウンダリー)内のデータを
集めてくれるPETがいれば、LCAはもっともっと普及するだろう。
【LCAの課題】
LCAの課題として、評価比較問題がある。例えば、数トンの排出されたCO2と数
キロの有害物質のリリースはどちらがより有害かという判断の時には、どうし
ても評価する人の価値観及び、解釈度が反映され、客観性を保つのが難しい。
リサイクルのLCAは、特に難しい。計算する前にいろいろな前提条件を決めな
ければならないが、その前提条件はリサイクルの方式や設備、技術の革新や交
通システムの変化、その他の関連する状況によって変わってくる。
客観的な基準なしでは総合的に環境に良いのか悪いのか誰もが納得する判断が
できないから、 LCAでより環境に優しい製品作りをする。しかし上記のように
比較する場合の比率などに問題もあり、他社競合商品との比較評価、ましてや
公表は実質的に困難である。設計時に自社の従来商品と比較して、より良い材
料や製法を決定するための、部分的な使用に留まることも多い。次回はMFCAに
ついて掘り下げたい。
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★グリーンメールマガジン No.230★ 「ものづくりとエコデザイン(3)」
                    2014年5月16日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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【本日の特集】
1.ものづくりとエコデザイン(3)
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【MFCAとは】
経営者が意思決定に用いるMFCA(Material Flow Cost Accounting)手法は、
環境と経済を両立させる手法として注目される。MFCAでは原料や資材などマテ
リアルのフローとストックを物量と金額の両面から測定し、マテリアルコスト
(材料費)、エネルギーコスト、システムコスト(加工費)、配送・廃棄物処
理コストに分類し管理する。
製造の各段階で投入する「マテリアル」と発生する不良品、廃棄物、排出物を
物量ベースで把握し、それを金額換算することでマテリアルロス(不良品や廃
棄物、排出物)の経済的価値(ロスコスト)を明らかにする。このロスコスト
には原材料費だけでなく、加工費、廃棄物処理費、エネルギー費なども配分さ
れ、削減施策を総合的に意思決定できる手法であるが、コスト表を従来の配分
と異なる算出で作らなければならない。ロスコストに、不良品や廃材に使用し
た工賃を含んで算出すると、工程別のロスの種類や比率がわかる。すると改善
点の気づきが可能となる。
このように書くと従来の会計手法と配分だけを変えただけのように受け取られ
がちだが、私が経済産業省の委託事業で診断員として指導した企業のMFCA分析
と改善では、生産数量が大きかったこともあり、一個当たりは小さな材料の削
減が全体では大きな効果金額を生み、賞を受けることができた。モノの見方を
変えることが如何に大切かを立証した。
MFCAにまだ取り組んでいない企業は「もったいない」精神とともに、従来の配
分から変えた新たな取り組みを試みてほしい。日本人には昔から「太陽と水と
空気と安全はただのモノ」という観念がある。今の時代、この観念は徐々に変
化しており(特に「安全」には)、この常識を維持するためのコストも、ロス
コストに含めなければならない時代である。その観点から次回はBCPについて
掘り下げたい。
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★グリーンメールマガジン No.231★ 「ものづくりとエコデザイン(4)」
  2014年5月23日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.231
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【本日の特集】
1.ものづくりとエコデザイン(4)
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【BCP】
事業継続計画(BCP)を実施していると、万が一の場合に、休業や廃業の危機
を回避することができコストダウンにつながる。このことは、究極のサステイ
ナブル(デザイン)となる。エコデザイン、サステイナブルデザインの方向性
についてはまたの機会に譲ることとして、BCPについてである。
家もモノも、命も継続させるためには、何が必要か。発生する事象により異な
るが、備えとして一般的には地震・津波・火災・水害・病疫・金融危機・不祥
事・テロリズム etc.多くある。「備えあれば憂いなし」とはいうものの、多
くの人はそれらの事象に直面することは少なく、訓練もままならない。備える
にもコストがかかる。しかし万が一戦争に直面した時に備えて、国は軍備を整
え軍隊は訓練をする。これが戦争の抑止にもつながるという。戦争の例は適切
でないかもしれないが、平和な時こそ備えたい。はたして事態に遭遇した際
に、身体が動くか、思考が停止してしまわないか。私には過去にボヤ程度の火
事に遭遇した際、消火器のレバーを握っても握っても、消火剤の放射ができな
かった苦い経験がある。あわてふためいて、ふと気付くと、安全ピンを抜かず
にレバーを引いていた。
1980年代にISO9000が普及し始めたころ、我々は方針の大切さ、教育訓練やマ
ニュアルの重要性、PDCAとスパイラルアップを改めて学んだ。BCPではなくBCM
(P:計画、M:マネジメント)も同じである。マネジメントシステムとして構
築し、スパイラルアップに努めよう。私自身は、まず第一歩として、シミュ
レーションで良いから切迫感のある疑似体験が重要と認識している。今回のシ
リーズ「ものづくりとエコデザイン」はこれで終了としたい。
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特集記事は以上です。最後までお読みいただき有難うございました。
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2014年6月20日金曜日

6.グリーンメールマガジンのご紹介「音の環境教育」

グリーンメールマガジン(GMM)は、当社が発行する環境情報マガジンです。
地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すという意味を込めて、
当社とご縁のあります皆様方に、毎週金曜日にお届けしています。

GMMでは、イベント・セミナー情報のほかに、毎月環境に関する特集を組み、
4回にわけて配信しています。
以下に、2014年4月の特集記事「音の環境教育」の連載4回分を
ご紹介します。

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★グリーンメールマガジン No.224★ 「音の環境教育(1)」
                     2014年4月04日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.224
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【本日の特集】
1.「音の環境教育(1)」
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■はじめに
私は学生時代より、音を通じた環境教育、コミュニケーション、表現を行って
きた。
「音と環境、音と教育」をテーマに2014年3月22日、日本サウンドスケープ協
会20周年記念例会が開催された。本号よりその様子を交えながら「音の環境教
育」について考察を深めたい。まずは、第一部のポスターセッションで紹介し
合ったサウンド・エデュケーション(聴く耳を育てる教育)の実践活動の一部
を紹介する。
■サウンド・エデュケーションの事例
●金沢工業大学の土田教授は、野々市市と連携した子ども向け事業「空間サイ
エンス編」で、音に関する講座を実施している。その内容は、「音ではかる?
音でわかる!」と題して、様々な音響現象を聴き取ったり、自分たちで作成し
た音サインを頼りに目隠しして歩いたりといった、感覚に訴える体験を重視し
たものである。
●静岡大学教育学部の永瀧さんは、日本の「虫の音を愛でる文化」を「聴くこ
と」「取り入れること」「たとえること」の3つに分類した結果、日本では奈
良時代以前から虫の音を愛でる文化があり、今も教育や音楽作品に取り入れら
れていることをあきらかにした。しかし、現代の子ども達を取り巻く環境で
は、「たとえること」が難しくなっている。豊かな感性、想像力、表現力、自
然環境への関心を育む為、今後、小学校で総合的な教材として、音と向き合う
授業を実践していく。
●浜松市の作曲家小菅さんは、地域に根ざしたサウンド・エデュケーションを
目指して、市民を対象に徳川家康ゆかりの史跡を巡る観光コース「家康の散歩
道」の音に着目しながら歩くフィールドワーク(サウンドウォーク)を定期的
に実施している。単発で終わりがちなサウンド・エデュケーションを継続的に
行うことによって地域の環境教育につなげていこうと考えている。
■音と環境教育
なぜ、音を通じた教育なのか。音体験の面白さから科学への興味を深めたり、
住む町を新しい視点で発見したり、子ども達にとって身近な存在である虫の音
が授業の題材になる等、音がきっかけとなり「環境」を深堀りすることができ
るのが音のもつ魅力の一つである。どの事例にも共通しており、私の経験上か
ら言えることは、あえて聴覚のみに焦点をあてることによって、発見力、想像
力、表現力が豊かになるということと、そこに大人の想像を超えた子ども達の
成長が見えることがあるという点である。それこそが、環境教育の本質ではな
いかと考える。
次号へ続く。
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★グリーンメールマガジン No.225★ 「音の環境教育(2)」
                      2014年4月11日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.225
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【本日の特集】
1.「音の環境教育(2)」
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■はじめに
前号に続き、日本サウンドスケープ協会20周年記念例会における第一部のポス
ターセッションの事例を紹介する。
■サウンド・エデュケーションの事例
●和歌山のライター北浦さんは熊野古道・中辺路(なかへち)をフィールドに
記録・発信しているサイト「みちとおと」(道と音)を制作した。熊野地方の
人々が自然と共生してきた精神文化を受け継ぎ、取材を通じて学び、紹介する
ことで、多くの人々に暮らしや環境について考えを深めてもらいたいと考え
る。また、民俗文化を記録・発信することでその価値を共有し、次世代に継承
することも活動の目的としている。聞き書きの文章に添えてインタビュー音源
や現地での録音も聴ける。
http://www.michi-oto.com/
●青山学院大学の鳥越教授と都市楽師プロジェクトの鷲野さんは、いくつかの
東京のフィールドで、参加者がそれぞれの地点の歴史や環境など「その場所ら
しさ」を複合的かつ直感的に体験することを目的とした「都市を聴く」ための
音楽イベントを行っている。善福寺池では「音風景案内人」と「放浪の楽師」
による池と土地の記憶を紐解く音楽会を、日本橋周辺の首都高下では、日本橋
川を運行する船上から「音楽」と共に周囲の都市環境を体感するイベントを行
う。実践により、参加者が音楽の聴取をきっかけとして、普段騒音とされるよ
うなものですら場所の特徴として受け入れる等、音環境への気づきを促し、地
域環境への関心を引き出す確信が得られたという。
http://toshigakushi.com/event_nihonbashi100.html
●最後に私の取組み、音の展示「南大東島音たまり」を紹介する。島人約50人
に「好きな音」「懐かしい音」等をインタビューし、その結果を手掛かりに、
ダイトウコノハズクの鳴き声、子どもが海に飛び込む音等を録音した。手でな
ぞると再生される27種の音源と共に「いつ」「どこで」「どんな風に聴こえる
か」等の情報カードを展示物にセットした。録音から制作まで子ども参加型で
行い、15歳で島を出る子ども達の音の原風景の保存の役割も持つ。10年を経た
今、島の郷土を知りたい島人、観光客が訪れる「島まるごと館」において、音
を聴くことで時や季節が蘇り、瞬時にその世界に入れるコンテンツとしての大
きな成果が確認できた。
http://www.ototamari.net/otowork.html
■地域の音
こうした音を聴くための「表現」は、ウェブサイト上、展示物で想像を引き出
すものから現地にて体感するものまで多様にあるが、環境教育につながる様々
な可能性を秘めている。
例えばウェブサイトをきっかけとして、現地を訪ねる人が現れ、地元の小学校
と連携してESD題材としての活用にもつながりそうだ。都市の環境に耳を澄ま
す体験は、都市における新たなフィールドポテンシャルの発掘につながる。事
業所や会社の拠点、その周辺には、必ずその土地の記憶と共に音風景があり、
変化がある。その音を聴いてみることの中に環境教育のみならず、地域の環境
コミュニケーションのヒントが隠れているかもしれない。
次号へ続く。
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★グリーンメールマガジン No.226★ 「音の環境教育(3)」
                    2014年4月18日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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【本日の特集】
1.音の環境教育(3)
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本号では、私もパネラーとして登壇した例会の第二部フォーラム「環境教育に
おける音」の話題をもとに、話を展開する。
■音の聴こえ方
フォーラムの冒頭に元環境保全課職員の大野さんが、在職中に環境庁(現環境
省)から委託を受けて、地域の人にとっての鐘の音の意義を調査した結果、大
人は鐘の音に関する思い出を書く人が多かったことに対し、中学生の多くは、
日常的に鐘の音が鳴っているにもかかわらず、「鐘の音を聴いたことがない」
という答えが多かったという興味深い事例を挙げた。
私は、「『聴こえる音』は、その音を聴く人の意識や生業、暮らしと深い関わ
りがある」と考える。南大東島で「島人の海鳴りの聴き方」について調査した
結果、漁師は「海鳴りが聴こえると、台風が発生したことがわかる』と言う
が、その海鳴りを聴いているのは漁師の中でも少数だった。技術の発展により
あえて「聴く』ことをしないでも生活できる現代において、海鳴りが聴こえる
という環境、そしてそれを聴く人がいるというこの2点が現存する島の環境は
貴重であると感じた。
■音の切り口
全国に、消えてしまった、或いはいつ消えるかわからない音や聴き方が数多く
あるが、先に紹介した音の保存や表現、教育事例等の取組は、人と自然の「関
係を紡ぐ」ことに寄与する。こうした音のアプローチは協会のみならず、教育
機関、地域、企業等の各取組や教育プログラムに組み合わせることによって、
視覚だけでは受け取れない環境情報が入り、本質性を増す。これは、「生物多
様性条約戦略計画2011-2020」の愛知ターゲット目標18に掲げられている「伝
統的知識を尊重する」手法や、ESD、地域づくりの切り口として重要なテーマに
なりうると考える。次号へ続く。
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★グリーンメールマガジン No.227★ 「音の環境教育(4)」
  2014年4月25日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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【本日の特集】
1.音の環境教育(4)
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本号では、例会の第二部フォーラム「環境教育における音」の話題を交えなが
ら、「音の環境教育」のまとめとしたい。
■環境教育の先にあるもの
子どもは自然を観察する時、自然と向き合う大人の姿勢も観察している。子ど
も達に対して環境教育をする立場として重要なのは、仕事や生活を通じて、自
然や環境とどう向き合っているか、生業に活かしているのかを体現することで
ある。子ども達が体験するフィールドを残すためにも、自然環境の保全は無論
重要だが、まずは一緒にじっくり自然と対峙し、子どもが「環境」で身に着け
る感覚や気づきを丁寧にすくうことが、環境教育の始まりであると考える。
フォーラムの最後に、モデレーターの兼古さんが「『音』はきっかけともな
り、また、『音』を通して人間、環境、文化、地域をみていく時に、それらが
統合されていく。その中にサウンドスケープの面白味があるのでは」としめく
くった。
私自身、音がきっかけで南大東島の人の感性に触れる中で、感覚が開き、耳は
微細な音、遠くの音をキャッチできる程に鋭ぎ澄まされていった。島で生まれ
育ったわけではない私の感覚が変わったのだから、人間誰しもがもつ本能のよ
うなものがあると思っている。島から離れ、当時より耳は鈍化したが、都市部
にいたとしても、聴覚をはじめ五感を活かすよう意識した暮らしを心掛けてい
る。意識せずに自然環境、気象の変化を感じ取れるくらいに感覚が開き、生活
に馴染めば、「環境教育」は施すものではなくなるだろう。
今回は音に焦点を当てたが、環境に興味をもつきっかけは人それぞれである。
五感や素材、地域性など多様にある楽しみの入口を対象者、場所、テーマに合
わせていかに構成するか。きっかけの種が実を結ぶプロセスを描きながら、今
後もプログラムを作り、提供していきたい。
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特集記事は以上です。最後までお読みいただき有難うございました。
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2014年4月30日水曜日

5.環境経営イノベーション論(4)

環境経営イノベーション論(4)


■環境経営イノベーション
これまでの3回で環境経営の進化・発展の状況について考えてきた。
「環境経営イノベーション(1)」のなかでは環境経営はもう古いのか、とい
う問いを立てたが本当にそうなのだろうか。今回はあらためて環境経営のイノ
ベーションについてまとめてみたい。
まずは、前回取り上げた「生物多様性」ついて、企業の取組みが定量的にどう
変化したのかを確認してイノベーションの度合いを推し量ってみよう。

■「生物多様性」の取組みは5年間で約2倍
2009年1月に当社が調べた、環境・CSR報告書に「生物多様性」が掲載されてい
た企業は56社だった。当時と同様の方法で、あらためて現況を確認してみる
と、「生物多様性」を掲載する企業は91社まで増えており、掲載箇所は581ペ
ージ2045箇所にものぼる(日経エコロジー「環境・CSR報告書大全2014」)。

この5年間に、生物多様性に取組む企業がおおよそ倍増しており、この分野の
取組みの発展には目を見張るものがある。しかしながら、これでも企業におけ
る生物多様性の取組みは未だ導入期であり、今後もっと普及・深化していくこ
とが見込まれる。環境経営のダイナミックな変化を生物多様性の分野から垣間
見ることができる。他の分野にも同様のイノベーションが起こっているので、
今後も折を見て本紙で取り上げていきたい。

■環境経営をイノベーションする
環境経営は「環境保全」と「利益創出」を同軸で達成するものだ。新しい概念
として注目されているCSV(※)だが、環境分野ではすでに「環境経営」と
して行われてきた。「環境経営」は普遍的な概念であり、環境問題がなくなら
ない限り「もう古い」ということにはならない。
※CSV:Creating Shared Value:社会課題と企業利益の同時追求

今後、本誌において環境配慮型製品の開発(ライフサイクルアセスメント)や
環境教育、環境コミュニケーションなど個別テーマについて論を立てていくの
でご期待いただきたい。

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