ブログ説明

株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2014年8月12日火曜日

12.「見える」エコデザインと「見えない」エコデザイン

グリーンメールマガジン(GMM)は、当社が発行する環境情報マガジンです。
地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すという意味を込めて、
当社とご縁のあります皆様方に、毎週金曜日にお届けしています。
GMMでは、イベント・セミナー情報のほかに、毎月環境に関する特集を組み、
4回にわけて配信しています。
以下に、2014年8月の特集記事「「見える」エコデザインと「見えない」エコデザイン」の
連載第一回をご紹介します。
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★グリーンメールマガジン No.242★
「見える」エコデザインと「見えない」エコデザイン
                     2014年8月8日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.242
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【本日の特集】
1.「見える」エコデザインと「見えない」エコデザイン
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「トヨタのプリウスが売れた一因は、一目でハイブリット車だと分かるから
だ」と言う意見を聞いたことがあるだろうか?
ハイブリット車は通常のガソリン車にくらべ購入費用が高く、生産時の環境負
荷も高いが、長く乗り続ければそれらをペイする効果があることはよく知られ
ている。
もし採算性しか強みがなくて見た目が格好悪いとしたら、ハイブリット車はこ
こまで普及しなかったはずだ。運転時の静かさや燃費の良さだけではなく、ハ
イブリット車だと誰もが分かるデザインが「自分は環境にやさしい車に乗って
いるのだ」という満足感を購入者に与え、購買意欲につながったというのであ
る。
これはNHKの白熱教室「楽しい行動経済学(米デューク大学 ダンアリエリー
教授)」で取り上げられたトピックである。人の行動は必ずしも合理的な判断
によるものではないこと、他人に誇らしい顔をしたいという人の心理が潜んで
いることを意識した上で、商品開発、宣伝をすべきだと考えさせられる良い例
ではないだろうか。
これは「見える」エコデザインだ。では、もう一方の「見えない」エコデザイ
ンについて考えてみよう。
私が以前LCAのコンサルティングに関わった会社の社員から、「時間をかけて
LCAを計算する価値はあるのか?」という質問を受けたことがある。それらを
実施する時間が惜しい、環境性能の見える化など費用対効果が見込めないので
はないかというのである。
では見た目がエコっぽければ、環境性能を数値で表していなくても良いのだろ
うか?計算してみなければ数字という客観的なデータは得られない。「なるべ
く環境に負荷を与えないものを購入したい」と考えている人、環境性を人に自
慢したい人に対して訴求効果のある宣伝も打てなくなり、結果として売り上げ
につながらないという状況に陥ってしまいかねない。
購入者から「見える」エコデザインの下には「目に見えない」エコデザインが
ぎっしり詰まっている。そうであってほしいし、人をあざむく製品は長く支持
されることはないだろう。
いま一度、エコ製品を根底から支えるLCAを見直すとともに、購入者が自慢し
たくなるような、エコがにじみ出て一目で環境性が分かるデザインについて、
両面から開発を考えてみたい。そこに未来を切り開く鍵があるはずだ。
(所員:太田)
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連載第一回は以上です。最後までお読みいただき有難うございました。
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2014年8月4日月曜日

11.グリーンメールマガジンのご紹介「七夕馬作り」

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4回にわけて配信しています。
以下に、2014年7月の特集記事「七夕馬作り」の
連載第一回をご紹介します。

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★グリーンメールマガジン No.240★
「七夕馬作り」
                     2014年7月25日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM [Green Mail Magazine] No.240
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【本日の特集】
1.「七夕馬作り」
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みなさんは今年の七夕をどのように過ごされたでしょうか。
季節の変わり目の五節句の一つである七夕。この夜は、天の川の両側に隔てら
れた彦星と織姫が、年に一度会うことができることを祝うだけではなく、村で
選ばれた女性、棚機女が機織り小屋にこもり、神が来るのを待ったという日本
の言い伝えや日本古来の豊作を祖霊に祈る祭り(お盆)などが習合したものと
言われている。

私は例年、星空を眺めるだけだったが、今年は「七夕馬」を窓辺に飾った。
「七夕馬」とは関東を中心に北陸、東北、西日本の一部にみられる伝統で、今
年の農作物の豊作をお祈りする時に天から降りてくる作神様が乗るための馬の
ことである。

私が住む東京都杉並区善福寺には唯一、七夕馬を毎年作り続ける農家さんがい
る。その方を中心に地域の方々が、近所の小学校5年生約100名のこども達に
「七夕馬作り」を教えるという授業に私も同行させてもらい、こども達に作り
方を教えてきた。

昔は近隣の善福寺池の荻を使って編んでいたが、残念ながらその植生は少なく
なっているため藁を使って、編み方の異なる雄と雌の二匹を編む。子ども達は
二時限を使い、体長1m弱程の立派な大きさを夢中になって編んでいた。
子ども達の生き生きとした表情と「藁のいい匂い~!」出来上がってくると
「作るの楽しい!」等の言葉が印象的だった。

農家の方によると、作神様は7月7日に降りてきて、8日に七夕馬に乗って天に
帰るそう。七夕の日には、家の縁側に畑でとれたキュウリやトマト、なす等の
夏野菜とお酒をお供えして馬を並べ、七夕行事を終えた後は、畑に竹の棒を挿
してくくりつけておく。

自然素材を用いた伝統文化を先人に教わり、子ども達にそれを伝える。これこ
そ、ESDの体現である。自分の住む地域の小学生や、農家さんたちと過ごし、
引っ越してきて初めて「この地域に住んでいる」感覚をおぼえた一日だった。
少しずつでも、地域に据え置いた暮らしをしていきたい。(所員:岩田)

参考文献:石田繁美編(2005)『家族で楽しむ日本の行事としきたり』
          ポプラ社
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連載第一回は以上です。最後までお読みいただき有難うございました。
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