ブログ説明

株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2015年1月9日金曜日

31.2015年の環境イノベーション

GMMは地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すという意
味を込めて、「グリーンメールマガジン」と名付け、皆様にお届けする環境
マガジンです。
メールマガジンのお申し込み、ご意見、ご質問、お問い合わせは、
ホームページ(http://www.fuluhashi.jp/)右上の
「ご相談・お問い合わせ」よりお願いします。

                    2015年1月9日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
        GMM [Green Mail Magazine] No.263
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○


2015年の幕が明けました。

今年も様々なテーマにおいて環境経営のイノベーションが巻き起こりそうです。

まずはエネルギーです。昨年末の衆院選において与党が勝ったため、原発再稼働は待ったなしで推進されることになると思います。(これは、選挙によって国民が選択した結果です。たとえ半数の国民しか選挙に行かなかったとしても、私たちの民主主義が示した意思です。4月の統一地方選において原発がもう一度争点となり、国民的議論が行われることを願います。)そして、温室効果ガスの削減目標は、10月までに日本政府も提示することになるでしょう。このままいけば原発による温室効果ガス(GHG)削減が算入されることになる可能性が高いでしょう。さらに電力完全自由化(2016年)に向けて目まぐるしい動きがみられると思います。再生可能エネルギーについては、太陽光発電ブームは一旦落ち着いたもののバイオマスをはじめ小水力・地熱等の安定出力電源に注目が集まると思います。事業者にとっては、温室効果ガス削減の長期目標に向けて再生可能エネルギーの導入を強化すべき時期に入りますので、政府の新目標や電力自由化をきっかけに再生可能エネルギーの大規模導入に大きく舵を切るのではないでしょうか。

そして、ファンドです。企業は、GHGの取組みにおいてすでにカーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)を通して機関投資家による評価を受け、取り組みに対して相応のファンドメリットが得られる仕組みが出来上がってきました。IPCCの第5次レポートでも気候変動は緩和・適応の必要性を唱えており、GHGはすでにリスク要素としてファンドにおいても認識されているのですが、そこに今年は「水」と「森」が新たに付け加えられます。自然資本がそれだけ脆弱になり、リスクが顕在化してきたと言えます。これまで「生物多様性」は抽象的なテーマだったのですが、定量化され経済に取り込まれる形になります。これまで評価が乏しかったバイオマス資源の活用については「自然資本経営」として脚光を浴びることになり、資源の選び方・使い方についても環境イノベーションが起こるでしょう。

弊社にとって今年は、真価を発揮する一年にしたいと考えています。動きの激しい再生可能エネルギーについてはこれまでに蓄積してきた知見をもとにさらなる情報収集と情報発信を継続して参りたいと考えています。また、「GHG・水・森」の定量化にあたっては、「LCA」の活用が期待されていますので、この分野にさらなる磨きをかけてサービスをブラッシュアップします。

最後に。弊社は今年4月に15周年を迎えます。この間、微力ながらもお客様とともに環境問題の解決に資するために日々精進してまいりました。そしてこの先もお客様に満足いただけるサービスを提供し続けることを、この場を借りてお約束します。

 

皆様と地球環境にとって素晴らしい一年であることを祈念して

株式会社フルハシ環境総合研究所

           代表取締役所長 浅井 豊司

0 件のコメント:

コメントを投稿