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株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2014年3月9日日曜日

2.「環境経営イノベーション論(1)」


■環境経営はもう古い?

 私たちが日頃実践している廃棄物の分別や省エネなどの環境活動は日々改善・革新を加えながら地道に行われている一方で、環境活動はCSRに組み込まれ、最近ではCSV(※) という概念の中に組み込まれるようになった。環境報告書がCSRレポート、統合報告書へと移行しているように、企業の環境経営は、過去の一時期に形成されたもので、もう古い取組み・概念になってしまったのだろうか。

※CSV:Creating Shared Valueの略。企業利益と社会の利益を同時に最大化する共有価値として注目されている新たな経営理念。戦略的CSRの一種として、国内外の企業が注目している。

■「環境経営」を検索してみると…

 103社の環境・CSR報告書などをデータベースとして収納している日経エコロジー「環境・CSR報告書大全2014」を検索してみたところ、「環境経営」を報告書の中で使っているのは70社、1,019ヵ所だった。「CSR」は3,000ヵ所以上(データベースの検索限界を超えて計測不能)。「CSV」は、16社、85ヵ所だった。環境経営はCSRの概念の下、行われているのが主流のようだ。

■環境問題は解決しつつあると言えるのか

 しかし一方で、私が危惧しているのは、環境問題は、依然、解決の見通しが立っていない分野が多いにも関わらず、統合化・合理化のなかで取組みが軽視されてしまっていないだろうかということだ。次回は具体的な環境取組みのテーマから環境経営の進捗を確認してみよう。


株式会社フルハシ環境総合研究所
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