ブログ説明

株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2014年12月30日火曜日

25.ココがポイント!改正省エネ法(3)

*GMMは地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すという意
味を込めて、「グリーンメールマガジン」と名付け、皆様にお届けする環境
マガジンです。
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                     2014年11月14日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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        GMM [Green Mail Magazine] No.255
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【本日の特集】
1.ココがポイント!改正省エネ法(3)
【イベント・セミナー情報】
2. CSR・環境報告書セミナーのご案内
  「伝わるCSR・環境報告書」
  [名古屋] 11月19日(水)
  主催:フルハシ環境総合研究所
3.名古屋藤原塾のお知らせ
  [名古屋] ■12月25日(木)、2015年3月26日(木)
  主催:フルハシ環境総合研究所


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【本日の特集】
1.ココがポイント!改正省エネ法(3)
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前号では省エネ法では3つの省エネ法の取り組みの内、「シフト」を紹介した。
今回はその内の「カット」について取り上げたい。
【BEMSによる「見える化」で電気使用量「カット」】
「カット」とは、一定時間ごとの電気使用量の把握など、エネルギー管理シス
テムなどを活用して、ピーク時間帯の節電に努めることである。今回の法改正
では電力使用量のデマンド監視装置やBEMSなどの活用が想定されている。
BEMS(Building Energy Management System)は、建物に設置された設備や機
器の運転データ/エネルギー使用量データを蓄積・解析することで「見える化」
を図り、空調・照明設備等の接続機器やデマンドピークを効率よく制御するこ
とでエネルギー消費量の最適化/低減を図るシステムである。
【BEMSを中核とした省エネ取り組みで「エネルギー管理優良事業者」を受賞】
学校法人南山学園南山大学名古屋キャンパスは、2008-2009年度住宅・建築物
高効率エネルギーシステム導入促進事業(BEMS導入支援事業)を利用してBEMS
を導入した。
同大学は建物数が多く、新棟の建設も控えていたことから経費削減を考慮。
また、設備制御能力不足である旧中央監視装置の更新の時期も重なり、BEMS
導入に踏み切った。
180カ所のエネルギー計測点を設定し、電気・ガス・水道のエネルギー使用量
を把握することで、系統・施設毎に比較が可能になり、適切な省エネルギー管
理を実施。また、BEMSの中央監視による間欠運転制御を図書館系統の空調機に
対して行い、運転動力を削減することなどで省エネを達成した。
同大学ではBEMS導入にかかる総事業費約9,920万円の内、およそ4分の1にあた
る約2,360万円を補助金でまかなった(2008-2009年度合計)。導入前後のエネ
ルギー削減量を比較すると、大学全体でのエネルギー削減量は約51kl/年
(原油換算値)、エネルギー削減で約3.77%の削減に成功している。
同大学キャンパスは他にも多種の省エネ取り組みを行い、そのエネルギー使用
合理化によって、中部地方電気使用合理化委員会より「2012年度エネルギー管
理優良事業者」の表彰を受けている。
【「見える化」から「見せる化」へステップアップ!】
「見える化」で一定の省エネ効果を達成した後、次のステップは「見せる化」
である。「見える化」は主にエネルギー管理の担当者が、設備を対象として現
状を分析し、省エネ施策を実施するものである。省エネの状況は担当者や経営
層のレベルでは共有されるが、それが一般従業員のレベルまで降りてくること
は多くない。対して「見せる化」は一般従業員にデータを分かりやすく提示し、
自主的に省エネ活動を推進させるものになる。
現在、BEMSを導入したビルで多く取り入れられてきているのが、「見せる化」
を目的として、エントランスなどに大型のパネルを設置する方法である。この
パネルにはリアルタイムに、細かく(部門別、部屋別、さらにはPC別なども!)
ビル内のエネルギー使用量が反映されることで、従業員の省エネ意識を高める
効果が図られている。また、外とつながる場所に掲示されることで、自社の省
エネ取り組みを外部にアピールすることにも役立つだろう。
「見せる化」で最も重要なことは、見やすさ、分かりやすさである。数字を図
や表に直し、一目でわかるようにする。それは活動につながる「気づき」を生
じさせる。
結局のところ、省エネを行うのは人である。それも一握りの担当者だけではな
く、一般の従業員こそが中心となる。「見える化」と「見せる化」、この両方
が合わさることで、より効果の高い「カット」が実現されることになるだろう。
(所員/中林)
参考文献
南山学園エネルギー管理委員会 2013年7月
「南山学園の省エネルギーの取り組み」
中部経済産業局エネルギー対策課 2014年7月
「中部地域における省エネルギー設備導入事例集(平成26年版 Ver.2)」


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【イベント・セミナー情報】
2.CSR・環境報告書セミナーのご案内
  「伝わるCSR・環境報告書」
  [名古屋] 11月19日(水)
  主催:フルハシ環境総合研究所
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2015年度のCSR・環境報告書の制作を検討していませんか?
適切で効果的な表現方法や、見落としがちな制作のポイントを説明しながら
CSR・環境報告書の最新動向をお伝えします。
■日時
  2014年 11月19日(水)  14:30~16:30 
        
■会場
  名古屋都市センター 14F 第5会議室
  (JR・名鉄・名古屋市営地下鉄 金山駅南口すぐ
   名古屋ボストン美術館の入っているビルです。)
■参加費
  受講料 1,000円/回(税込)を、GMMを読んでお申込みの方は無料!
      お申込みの際にはGMMで知った旨、ご記入ください。
■講師
  当社代表取締役所長 浅井 豊司 
■お申込み方法
  ご芳名・御社名・お役職、ご連絡先(TEL、FAX、E-mail)および、
  メールタイトル「11/19セミナー申込み(GMM)」を記載の上、
  メール info@fuluhashi.jp 宛にご連絡ください。
■お問い合わせ先
  株式会社フルハシ環境総合研究所  担当:太田  
  Tel:(052)324-5351 Fax:(052)324-5352 
  E-mail : info@fuluhashi.jp
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3. 名古屋藤原塾のお知らせ
  [名古屋] ■12月25日(木)、2015年3月26日(木)
  主催:フルハシ環境総合研究所
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名古屋藤原塾では、経済アナリストである藤原直哉氏が、経済、金融、政治、
外交、社会、文化の幅広い分野に関する最新の「時事問題」と「リーダー
シップ」「経営」に関する話題を取り上げて、解説します。
藤原塾は、全国で開催されており、名古屋では、フルハシ環境総合研究所が、
事務局を務めています。
■日時
【2014年度名古屋藤原塾】 
  2014年 12月25日(木)  16:00~18:30 会場B
            ※終了後に懇親会を行います。
  2015年 3月26日(木) 16:00~18:30 会場A
        
■講師
藤原直哉氏
経済アナリスト、株式会社あえるば代表取締役会長。
東京大学経済学部卒業。住友電気工業株式会社入社。経済企画庁出向後、
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社入社。現在、独立系シンクタンク
として政治・経済を分析。全国各地で藤原学校・藤原塾を開催。
【株式会社あえるば ホームページ】
  http://www.fujiwaraoffice.co.jp/
【藤原直哉のインターネット放送局】
  http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/
■場所
 【会場A】  
  ローズコートホテル 3F
  (名古屋市営地下鉄 上前津駅の1番出口を出てすぐ)
 【会場B】
  愛知県産業労働センター ウインクあいち 9F 908号室
  (JR・名鉄・名古屋市営地下鉄 名古屋駅桜通口から
   ミッドランドスクエア方面 徒歩5分)
■参加費
  受講料 事前振込み    8,300円/回(税込)
       当日現金支払   10,000円/回(税込)
【振込先】
  三菱東京UFJ銀行 上前津支店 普通口座1881140
  (株)フルハシ環境総合研究所 
   カ)フルハシカンキョウソウゴウケンキュウショ
■お申込み方法
  お申込みされる開催日・ご芳名・御社名・お役職
  ご連絡先(TEL、FAX、E-mail)をご記入の上、
  メールinfo@fuluhashi.jp宛にご連絡ください。
■お問い合わせ先
  株式会社フルハシ環境総合研究所  担当:中林  
  Tel:(052)324-5351 Fax:(052)324-5352 
  E-mail : info@fuluhashi.jp
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▼ご意見、ご質問、お問い合わせは、こちらまでお願いします。
 gmm@fuluhashi.jp
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その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいか
なる損害についても、補償はいたしかねます。
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