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株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2015年6月22日月曜日

48.「給食がおいしい」が自慢の地域づくり(1)

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 2015
65日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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   GMM [Green Mail Magazine] No.262

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【本日の特集】
 「給食がおいしい」が自慢の地域づくり(1)
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私には保育園に通う子供がおり、迎えに行くと昇降口に貼り出された本日の給
食の写真をチェックするのが日課のひとつとなっている。市は給食に使用する
食材の産地をホームページで公開しており、そこから近郊で生産された野菜を
優先的に使用する姿勢を見ることができる。しかし、有機・減農薬などの生産
時の配慮は言及されていない。問い合わせたところ、「野菜の農薬検査につい
てはJA等一般に流通しているものを使用しているため実施なし」との返答で
あった。
それに比べ、欧州では学校や病院などの公共施設内の食堂などを対象に、有機
食品の使用比率の目標を設定するなど、国策として有機食品の利用を促進して
いる国も存在する。
(例:フランス:20%(2017年)、デンマーク:60%(2020年))
これらの背景には、農薬の摂取に疑問をもつ消費者がオーガニック商品を選ぶ
動きがあるだけではなく、国策として有機農法を重要視しているという理由が
ある。

欧州では、1960 年代にEUの共通農業政策にて、自給自足を促すための食糧生
産支援を行った結果、生産過剰、農業生産に伴う環境汚染がもたらされた。
その反省を踏まえ、過剰生産の抑制とそれによる公的支出額の削減、付加価値
による所得確保、環境保全の促進につながるものとして、有機農法を重視した
政策に舵が切られた。(※1)
日本の有機農法が進まない理由は、欧州とは異なり自給率が低いため生産を抑
制する必要はないこと、雨が多く、高温多湿な気候・土地柄では、病害虫や雑
草が発生しやすいため農薬なしでは農家の負担が大きいこと、大規模農業でな
いため管理に手間がかかることが挙げられる。(※2)

しかし、第271回のグリーンメールマガジンに掲載したように、農薬による自
然環境破壊や人体への影響が科学的に証明されつつあり、地域的に農薬使用量
を抑えた農業が増えてきている。(※3)
弊社の親会社であるフルハシEPO(株)でも無農薬無化学肥料栽培プロジェクト
を進めている。また、給食に地元で育てた有機野菜などを優先的に提供するこ
とで市場にも受け入れられたケースもある。次回はその一例として愛媛県今治
市の取り組みついて紹介する。

参照
※1:ジェトロ オーストリア有機農法動向
http://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001677/organic-ldn.pdf
※2:農薬工業会 農薬は本当に必要?
http://www.jcpa.or.jp/qa/a6_10.html
※3:グリーンメールマガジン第271回

http://fuluhashi-env.blogspot.jp/


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【発行】株式会社フルハシ環境総合研究所 

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