ブログ説明

株式会社フルハシ環境総合研究所による環境問題、環境経営に関する提言・オピニオン発信を目的としたサイトです。

2015年6月8日月曜日

45.高く評価されるCSR報告書とは(2) 

GMMは地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すという意
 
味を込めて、「グリーンメールマガジン」と名付け、皆様にお届けする環境
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 2015
515日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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   GMM [Green Mail Magazine] No.259

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【本日の特集】
 高く評価されるCSR報告書とは(2)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【参考となる報告書は?】

第18回環境経営度ランキングで1位にランクインした、コニカミノルタ株式会社
のCSRレポートをご紹介します。
コニカミノルタ株式会社は、長期のビジョン「エコビジョン2050」を打ち出し、
例えばCO2排出量については、サプライチェーン全体で、2050年までに2005年
度比で80%削減するという大胆な目標を打ち出しています。そこからバック
キャスティング(※1)により中期環境計画を策定し、現在の取り組みにつな
げることで、目標が絵に描いた餅ではないことを示しています。
また、第三者専門機関の意見を取り入れながら重要課題を特定し、それぞれの
重要課題について社会的な背景を示してから自社の取り組みを紹介しています。
さらにCDP(※2)についても、2013年度の「CDPジャパン500」において気候変
動の先進企業に選定されたことが紹介されています。

ここまで読まれて、普通の企業はとても真似できないと思われるかもしれませ
ん。同社は先進的な企業の中でもトップを走る企業ですので、同じように報告
するのは難しいでしょう。しかしながら、その企業にとって可能な範囲で重点
分野・目標を設定し、PDCAを実行して報告するだけでも、ステークホルダーか
らの評価は格段に高くなります。せっかく報告書を発行するのであれば、以上
のような点に留意して、より質の高い報告書を目指してみてはいかがでしょうか。

(※1)バックキャスティング
未来を予測する際、目標となるような状態を想定し、そこを起点に現在を振り
返って今何をすべきかを考える手法。

(※2)CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)
 CDPは英国の国際NGOの取り組みで、総運用資金92兆米ドル、767投資機関
(2014年10月15日現在)にのぼる全世界の投資家が参加するプロジェクト。
CDPから企業に対して、気候変動や水などの資源問題への対策に関する調査票

が送付され、回答の内容が採点・公表される。


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【発行】株式会社フルハシ環境総合研究所 

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